「摂取量」ベースの栄養学がもたらす弊害

こんにちは!

パーソナルジムShinの飯島です。

今回はダイエット情報を収集する際に必要な知識を取り上げていきます。

いまいろいろなところで発信されている情報のほとんどが栄養の「摂取量」が基準になっています。

基本的に栄養の必要量は個人によって大きく異なります。

体質はもちろん関係しますが、それ以前に体格が考慮されていない情報がほとんどです。

身長150㎝50キロ

身長165㎝65キロ

同じ女性であっても必要な栄養素は違います。

でも、発信されている情報の内容はどうでしょうか?

「ダイエット中のカロリーは〜〜〜くらい」

「1日のタンパク質は○○グラムくらい」

「水は1日2リットル」

など、タンパク質に関しては体重×1.5などの情報があったりしますが、それ以外はざっくりしたものばかり。

そして、メインの内容は「○ヶ月で−○キロ!」というストーリーがベースとなったものです。

果たしてそれは筋肉を落とさず、ずっと継続できる内容なのかというと「?」がつきます。

そこで、今回は栄養摂取量だけに捉われない思考法について解説していきます。

基準は現在の自分自身

まずは自分の体重含めたカラダの状態に意識を向けていくことが重要です。

例えば

  • 体重→増加・停滞・減少
  • 肌→荒れてる・乾燥・かゆみ
  • 冷え性
  • 疲労感
  • メンタルが不安定か?

このようにチェックポイントはいくつもあります。

「メンタルは関係ないでしょ?」と思うかもしれませんが、糖質過多になると血糖値の乱降下によってホルモンバランスが乱れる→脳・自律神経への負担が急激に高まります。

それによって

  • 不安感
  • イライラ
  • うつ傾向

になることが多くの研究で明らかになっています。

なので、「いまは病気じゃないから」という思考ではなく、その手前の段階で察知できるものは多いです。

特定の栄養素が足りなくなったり溢れたりすることで体重だけでなく、肌・疲労感・メンタルにも影響が出ます。

ダイエットに置き換えると溢れていた糖質・脂質を急激に減らしてしまうことで負担が大幅に増えてしまい、我慢できずにドカ食い→やる気がなくなってズルズルリバウンドという感じです。

このような栄養の乱降下はダイエット失敗の典型例です。

たとえ、痩せていくのに数字上うまく摂取量を調整したとしても、「いまの自分が継続できる摂取量」とかけ離れてしまうといけません。

こういった背景から、私がダイエットサポートをさせていただくときは、一定期間あえて停滞を目標とすることがあります。

なぜかと言いますと、スムーズに体重減少できるのが理想ですが、消費カロリー・食事量などをトータルで見たときに、どんどん体重が減る設定でメニュー構成してしまうと負担が大きくて継続できないことがあるからです。

その場合、痩せていくことよりリバウンドしないことの方が重要だと判断した場合、あえて停滞してでも今のルーティンに慣れていき、そこから徐々に課題をクリアしていく方が長期的には痩せていきます。

「健康的」なダイエットは多角的な知識が必要

先にも解説した

  • 体重→増加・停滞・減少
  • 肌→荒れてる・乾燥・かゆみ
  • 冷え性
  • 疲労感
  • メンタルが不安定か?

をチェックしていただいて、体重が減っているのに肌荒れが悪化したり、疲労感が増えた場合には足りない栄養素があるはずです。

たとえ一般的に必要だと言われている摂取量を満たしていても、足りていないという判断ができるものもありますし、多すぎていてもその人にとっては問題ないこともあります。

例えば、「痩せの大食い」です。

食事量がかなり多くても痩せている人はいますよね?こういった方は吸収力が弱いです。

たくさん食べても外に栄養を出しているため、食べないと栄養が足りない状況になります。

こういった方の特徴としては筋肉が付きづらいという一面もあります。

このように、体質でも栄養の必要量は違ってきます。

 体質を細かくチェックするなら血液検査・遺伝子検査が必須

自分のカラダがどうなっているのか?を細かく把握する場合、血液検査や遺伝子検査は必須になります。

ただ、簡易的に行える数万程度のものは精度がかなり低いので、本気でやるなら数十万円以上かけないと参考にならないです。

これは誰でもできるものではないので、まずは細かい体調変化をチェックしていくことが大事になります。

カラダの変化を基準にしていきたいですが、かなりハードルが高いですよね?

その場合

  • 体重が増えた→食事量が多い
  • 空腹時間が長くなった→食事量を抑えつつ炭水化物(白米など)の比率を少し増やす
  • ダイエットするとイライラする→急激にお菓子やジャンクの量が減っている可能性大なので無理せず徐々に減らす

このようなところからスタートしていき、徐々に自分のカラダの変化に対して敏感になっていければいいです。

もちろん、独学では難しい部分もあるので本気の方はサポートを受けてください。

ダイエットは他人の成功事例を全て鵜呑みにしてはいけない

いまは情報が溢れているので知識がないと表面的な情報に振り回されてしまいます。

「なぜ、このような結果なのか?」がざっくりでもわからないと

「○○食べると痩せるんだ」「○○の運動したら痩せる」

というものに飛びついてしまいます。

例えば、産後の情報で言いますと

「出産後の骨盤を矯正していない状態でスクワットすると脚が太くなる」

という感じです。

これで非常にやっかいなのは発信者に騙す意識がないこと。

実は発信者も他人の発信を見てマネしているケースは大多数です。

マーケティングの鉄則として伸びている人をモデルにするという鉄則があります。

多くの発信者は医学的知識・栄養学を深く学んでいないので(治療家も当てはまります)、「良い情報を出している」という認識でいます。

ほとんどの情報発信では「1日タンパク質を○○グラム・脂質は○○グラム以下・総カロリーは○○○○に抑える」などにように「吸収量」「身長・体重に対する摂取比率」「体質の違い」などを補足しないものばかり。

おそらく聞いても答えられないでしょう。

 カラダの原理原則を理解していこうとしないと、いつまでたってもこのような表面的な情報の「餌食」になります。

面倒な基礎知識から逃げなかった人ほど40代・50代になるにつれて差が出てきます。

ちにみに前回の「ダイエットで重要なのに99%が知らない「脂質」の基礎知識【入門編】」は予想通り読まれる回数が少ないです笑

再生数を追うと「ちょっと難しそう・・・」と思う内容は発信できないので、こういった内容ほど実は有益になっています。

今後も「考え方」「知識」という感じで発信していきますので、ぜひ参考にしてください!

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今の時代、SNSなどでダイエット情報が溢れています。 これだけ情報があるのにダイエットで失敗する人がかなり多いです。

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